(ランディングネット3号)
6月3日 寒水川 晴れ AM10:30〜PM4:30
まずは上の写真の、ランディングネット3号をご覧下さいませ。まあ、魚の方はどうでもいいけど、このイワナ、何センチに見えますかねぇ?ネットをはみ出すくらいだから25cm超と思ってくれたら、私としてはありがたい。
えー実はこのイワナ、せいぜい21〜22cm。
ランディングネット1号・2号との違いは、フレーム厚を薄くした事。前のは、2mm厚の桧3枚重ねで6mmあったのを、今回は2枚重ねにして4mm。これで相対的に魚が大きく見えるはず。強度的に不安があったものの、普通の使い方をしてたら壊れることは無いでしょう。
塗料もやや褐色のものを使用してフレームの浮き上がりを抑えたつもり。
不満な点は、フレームの形がちょっとイビツ。特に竿で隠した部分はカクッと曲がってます。あと、フレームの色も、やっぱりもうちょっと何とかしたいなあ。
私の「魚を大きく見せるランディングネット」作りは、まだまだ始まったばかりのようです。

さて、今回も船長との釣行です。場所は、寒水川。
毎度のように9時半に掛軸店を出発して、やはり毎度のようにバローでお買い物。川岸に着いたのは10時半くらいでしょうか。
それぞれ釣り仕度をして、まず船長は準備完了。私もウェーダー履いて、リール取り出して、さて竿にセットしようと思ったものの・・・・・。
竿が無い!!
う〜ん、ここ近年、脳ミソがトロけてきてるのは感じておったんですが、ついに認知症が始まったらしい。以前K氏と川に行った時、ウェーダーを忘れて取りに帰った事がある。あと、一人で川に行った時は2回竿を忘れた事もある。でも、その時も、ビールだけは忘れなかったゾ。こっち方面の脳ミソだけは、しっかりしてるんだけど・・・。

その後、船長はブドウ虫を持って川へ立つ。私は車に乗って竿を取りに帰る。
1時間後、ようやく私も竿を手に川へ立って船長と合流する。

寒水川はようやく渇水となって私好み(歩きやすい)。前半は私3匹、船長1匹。と、いっても、私は1時間くらいしか竿を出しとらん。まあ、ブドウ虫より、毛ばり日和といったところか。
昼食はギョーザ焼いてビール飲んで、船長の作ってくれた「ホタテとキノコとエンドウマメのスパゲッティー」を頂く。写真の通り豪華です。やっぱり船長の作るスパゲッティーは美味しいや。でも、ちょっと食いすぎたな。

後半には船長が釣果を伸ばして、結局はそれぞれ計5匹ずつ。
お互い、今期最高の釣果となった訳ですが、レベルの低くすぎる我々でした。

全体を写すより、部分アップのほうが迫力あるかと思って・・。
(庄川・魚帰りの滝)
6月10日 林谷 曇り AM11:00〜PM3:00
まずは11日のご報告。
この日は久々に六厩川へ行く(昨年は工事濁りで1度も竿を出せなかった)。天気は曇りで肌寒く、途中の道路の気温表示は14度。もちろん渇水。全く釣れないとは思っていたものの、2時間ばかりで3匹の六厩アマゴ。まずは満足です。
その後、三谷川でボーズ。
庄川上流でボーズ。
魚帰り滝を撮影して終了でした。

さて10日です。
この日、”ひでさん”との初釣行です。ひでさんとは九頭竜好きということで意気投合して、昨年よりメールとか掲示板にてお世話になっておりましたが、実際にお会いするのは、今回が始めてです。年齢的に言うと、え〜、私より一回り半もお若い。ちなみに、いつもお世話になってるテンカラN氏は、私より一回り半の先輩だから、私にお付き合い頂いてる釣り人は、上下合わせて36年の開きとなりました。こりゃあ面白い展開ですね。
まあ、そんな事情もありまして、私がひでさんと同じ時間釣ったら、きっと死んでしまいます。
ひでさんはこの日、現地車中泊で夜明けと共に川に立ったものの、僅差で先行者に出し抜かれたらしい。釣り人のマナーも村上ファンド並みですね。でも、この日の釣り人は、村上さんのようには儲からなかったと思うよ。条件悪すぎたし・・。その後のひでさんは、悪戦苦闘して釣果は1匹だったらしい。
そしてひでさんの体力がある程度消耗したであろう11時になって、私はようやく、ひでさんと合流する。まあねえ、私のような老体には、これくらいのハンディキャップが必要なのですよ・・・、ゲホッ・・!、ゲホッ・・!。

ひでさんの、林谷第一投目。九頭竜好きのひでさんですが、実は彼の愛車はスカイライン。よって彼は、九頭竜一の釣り場である林谷(私の個人的意見ですが)は未経験なのです。
合流後、すぐに林谷に移動。そしてケーチャンをご馳走する。「美味い、美味い」と食ってくれる。嬉しいね〜。途中、ランディングネットがどうだとか、フライパターンがどうだとかお話したようだけど、私、ケーチャン作りに必死でして、正直あなたのフライ、しっかり見とりません。今度じっくり拝見させて下さいマシ。

そしていよいよ実釣開始。
私がこの谷に人をご案内する常ですが「ここはあんまり釣れません。でも、釣れたら良型ですよ」と、言っておいた。でもこの日は、超渇水・低気温・曇り、と悪条件が揃いすぎました。魚の反応は全く無くって、ここへ誘った事を後悔し始めた時、ひでさんが良型を掛けた。
彼のアルトモア#2が満月のように曲がって、アマゴが手前の岩のエグレに入るのを必死で堪える。そしてようやく引きずり出して開きでランディングしたかに思ったものの、そのアマゴはネットのフレームをテコのように利用して飛び出し、さらに下流へ下って岩穴に潜り込んだ。手を突っ込んで引きずり出そうとするも、深すぎてムリ。そうこうしてる内に、う〜ん、残念ながら、ここでバレてしまいました。私はその一部始終を見とりましたが、ありゃあ尺あったかもしれん。私も悔しかったけど、ひでさんはもっと悔しかった。後の会話は「あー!!」とか「くそー!!」とか、感嘆符が一杯ついとりましたよ。
ひでさん、ホント、残念でしたね。

えー、結局この日はボーズ。でも、ひでさんにも、林谷の魅了、”釣れそうで釣れないけど、たま〜に良型が出る、そして心地よい渓相”、が、判ってもらえたみたいなんで、私は満足です。

(牛道川にて)
6月18日 牛道川 晴れ PM0:00〜4:00
今朝10時半に掛軸店を出発して、牛道へ向かう。
しかし、あとちょっとで目的地という所で、長袖シャツを忘れた事に気づいた。私の場合、フライベストは使用しないから、ポケットのある長袖シャツは必須。仕方ないんで一度取りに帰る。なんか最近物忘れが多いなあ〜。困ったもんだ。
気を取り直して再出発して、牛道の上流の目的地へ行ったら、その一釣り行程(ゆっくり釣って2時間くらい)下流に2台の車が止まってる。目的地に車は無かったものの、ここで入って先行者と鉢合わせするのもなんなんで、一番てっぺんまで行く。

まあ当然の事ですが、先行者の車が1台止まってます。失礼して中を覗くと、毛布がある。私の想像するに「この人は夜にここへ着いて仮眠。夜明けと共に釣り開始」したんでしょう。だからそろそろ、釣りを終えて、杣道を帰ってくる頃。よって先行者の影響は全くナシ・・・、のはず。
私はイソイソと川へ降りました。

川の様子はといえば、ここんところのヒカヒカの渇水に、木曜日の雨でようやく潤ったにもかかわらず、乾いた地面にあっというまに吸収されて、やや渇水状態。まあ、歩きやすくてイイヤ。
とりあえずビール開けて仕掛け作って、目の前の流れにフライ投げたら20cmのアマゴが釣れた。さいさきは良し。10mくらい進んだ所で17cmくらいのイワナが釣れた。まずまず。が、その後が続かなかった。
時折出てもハリ掛りしないし、小さそう。そこで#14の白ハックル(最近、このフライを実験中。日中にハデなフライで釣れたら、こんな楽なことはない。そもそも定番であるエルクヘアカディスだって白いじゃないか)から#16の黒いフライに変えてみた。ティペットも0.6から0.5号へ。すると、とりあえず釣れる。でも見にくいしサイズも12〜14cm。一時休憩です。

ビニール袋にぶら下げたおにぎり食って、ややぬるくなったビール飲んで、岩に背を持たせかけてしばしまどろむ。セミがジージー鳴いて、乾いた風が心地よく汗を乾かしてくれる。気持良いな〜。
でも、すぐそこの茂みから熊が出てくるような気もして、クマスプレーをしっかり握ってます。私は小心者なのですよ。

その休息後は、フライを#14の白ハックルに戻す。#16の黒いのでは見づらくってストレスが溜まるからね。ただしティペットは0.5号のまま。魚の反応は前半よりは良くって12〜4cmのも釣れるし20cmくらいのも釣れる。結局、時間帯なのかな・・?
この日の釣果は15〜20cmで、7匹か8匹か9匹程度。小ぶりながら、私としては上々でした。

余談。
釣りを終えて、杣道の帰途、その最後に川をジャブジャブ渡らねばなりません。すると当然その先には足跡が残りますね。
私がジャブジャブ渡ったその先には、たったさっき渡ったであろう先行者の足跡がクッキリと残っておりました。多分数十分以内。
その先行者は、私の想像してた朝一に入ったんではなくて、どうも2番目にここに入ったようです。
そもそも12時から川へ入る私が間違がっとるのかも知れん。

正直言うと、師匠のテンカラを甘く見てた。でも、アマゴ釣りだったら負けないゾ?
前谷川の師匠)
6月25日 前谷川 曇り AM10:30〜PM4:30
今日は久々に師匠と渓流釣りに行く。
師匠とは、今年に入って何度かご同行しておりますが、2月の長良川で湯豆腐つっついたり、カンジキ履いてケーチャンつっついたりで、とりあえず竿を持ってた程度。真面目な釣りは昨年9月以来です。

場所は、師匠の以前のホームグランドだった前谷川。当時は雪代時に来ると大釣りしたらしい。でも近頃は、とんとご無沙汰なんだとか。私もこの谷を最後に釣ったのは10年以上前です。
そんな前谷川ですが、ヒカヒカの渇水。丸くて大きな岩がゴロゴロあって、私には遡行がきつい。岩と岩の間に手を突っ張って、ヨイショッとばかりに岩の間を抜ける。。そしてその大岩を降りる時には、後ろ手にあてがってソロリソロリと降りる。師匠はそんな私を横目にして、サルのようにピョンピョンと岩を抜けてく。しかも大きな活かしビクを腰にくくり付けた不安定な状態のままで・・。
前半終了して川から上がる時も、草ボウボウの急斜面を見上げて「たしか、この辺で上がれるんだけど・・」と言って、平気で上がってく。私は必死で付いていったけど、あと1mの所で躊躇した。「ここで落ちたら痛いではすまん」と思ってたら、師匠がサッと手を出してくれて「落ちればモロとも」とおしゃっる。う〜ん、私感涙。やっぱり師匠は師匠だー!
でも、師匠とは同級なんだから、やっぱり私の体力が無さ過ぎなんですネェ。

その後、やや下流へ行って昼食。
定番のケーチャン食って、それからソーメンを食う。このソーメンも久々です。
我々が渓流釣りを始めたのは20年くらい前で、その当時の定番がソーメンでした。なぜこんな美味しいソーメンを食わなくなったかと言うと、それは釣り場所が変わってきたからでしょう。当時は九頭竜やら石徹白やら内ヶ谷なんかの上流の、水の綺麗な谷ばっかに行っておったんで、冷や水にさらしたソーメンが可能でした。その後、年齢と共に各人釣り場が下流へ下ってきて、その結果、ソーメンをさらす綺麗な水ではなくなって、ソーメンが定番から外れてしまった。
私はいまだ、師匠の教え「渓流釣りは人家のある所で釣ってはイカン」を守って、林谷に通っとります。今度、林谷でソーメン食いましょう。

後半戦は、前半に増してシビア。渇水やら先行者の影響もあって、竿抜けの釣りでした。
この日の釣果は、師匠のテンカラに6匹と、私のフライに3匹。それぞれ小ぶりのイワナばかり。やはり、フライはテンカラには勝てません。